彼が私の存在を認識することなんて、ないと思ってた。

ただ見つめているだけでいい。

遠くからでも彼を見ていられるなら、それでいい。

もし近づくことで彼を見つめることができなくなるなら、このままでいい。

そう、思ってた。

木下 遥《きのした はるか》中学二年生。

叶わぬ相手に本気で恋しました。

その相手は、トップアイドル『山田涼介』くんです。