誰かいないかな?

お店の中を窓から覗くが、真っ暗で何も見えなかった。
はぁ、とため息をついて、両親の所へ戻ろうと数歩後ろに下がった。

ギィィ
カランカラン

「え」

すると、お店のドアが少しずつ開き始めた。
鈴の音が、怖さを倍増しているように聞こえる。
そして、半分開いているドアはマコを導こうとしているように見えた。

「...」

ギュッ

死んだ姉のネックレスを握りしめて、マコはゆっくり...


カランカラン


お店の中へ入っていった。
その瞬間にマコは、頭に強い衝撃が走り、意識を失った。