「それより、もう行くか？」

「え、ブレイクは大丈夫なの？」

ブレイクは頷いた。それを見たマコは「じゃあ行こう」と言って、彼が立つのを待った。

さっきよりは体の動きがマシになっている。これなら大丈夫かな。

ゆっくりと階段へと足を向かわせた。
チラチラと横目で倒れないかと確認しながら進んだ。 そのマコの行為に気づいたブレイクは少し申し訳なさそうな顔をして「心配しなくても大丈夫だから普通に歩けよ」と言った。
心の中で、本当かな？と疑ったが言われた通りにした。
階段の扉の前までついた。
ポケットから鍵を取って、それを穴に差し込み、右に回した。

ｶﾞﾁｬ

「！」

鍵が開く音がした。ドアノブを回しながら引くと、扉は開いた。