座っているブレイクの姿が見えた。
そこまで一気に走り、彼のすぐ隣に立った。

「鍵あったよ」

鍵を見せながら言うと、二カッと笑って頷いた。そして腕を痛そうに掴んだ。

「どうしたの?」

「あー。大したことじゃないけど、壁にさ思い切りぶつけちゃってな」

袖をまくって腕を見せると、青黒く腫れ上がっている。見ているだけでも痛い。彼をよく見てみると、頬にも切り傷があった。
マコは何かないかとポケットを探ると、絆創膏など先程雑貨屋で見つけた物が入っていた。

「持ってきてよかった」

湿布と包帯を床に置いた。そして絆創膏はブレイクの頬につけようとした。

「こっち向いて」

言われた通りこっちを向いたブレイクの頬にぺたっと絆創膏を貼った。その次に湿布を手に取った。

「あと、腕にこれも貼るよ」

「お、おー」

そして彼は腕を出した。