「それより、鍵」

「あ、あぁ、そうだな。取ってこなきゃな」

立ち上がろうとするブレイク。だが、その行為だけでもすごく辛そうだった。マコは彼の肩に手を置き、「ダメ」と言った。

「ブレイクはここで待ってて。私が取りに行くよ」

「大丈夫か?」

「うん」

そして、マコはゲームセンターの中へ入った。
中は、複数の人形が真っ赤に染められ、床に落ちていた。気持ちが悪くなりながらも、奥へ進んでいくと、鍵が入っている透明のボックスを見つけた。ボックスの蓋は開いていて、その中の鍵を取り出した。

「鍵も取ったし、早くここを出よう」

早足でこの気味の悪いゲームセンターを出ようとした。