床に転がる真珠の玉を、拳銃の穴に入れれるだけ詰め込んだ。余った1つの真珠の玉は自分の手で握りしめた。

「ブレイク!!玉入れたよ!!」

「!?」

拳銃を上に上げて、ブレイクに見せる。彼は這いながらこちらに来た。

ガシャ

背中を鉄の柵に預けて座った。右手をこちらに伸ばして「くれ」と呟いた。
手のひらに拳銃をのせると、前へ構えた。
こっちに来る人形。
そして...



「バン」



___バンッ



飛び散る複数の真っ白な真珠。それは人形の胸を撃ち抜き、真っ赤な真珠へと変わった。
人形は前へ倒れていった。

「...」

これで、良かったんだ。