ブレイクの投げ捨てた拳銃が手の届く所に落ちていた。それを急いで拾い、引き金を引く。
弾はやはり出ない。

こんなのあってもなんの意味もないじゃない!!

マコは床に叩きつけようとした時、ある事を思いついた。

私のネックレスは確か真珠。この拳銃の中に入るかな?

ポケットに入っているネックレスを取り出し、見つめた。

「でも、これは...」

ズドンッ!!

人形が壁を殴った。ブレイクは座りながらもそれを避けた。肩で息をしている彼はとても苦しそうだった。マコは再びネックレスを見て、静かに強く目を瞑った。

「考えてる場合じゃない。やらなきゃいけないんだ!!」

ネックレスを左右に強く引っ張り、そして...



ブチンッ!!



紐をちぎった。

「ッ...」

ごめんなさい、お姉ちゃん