迷宮のショッピングモール

ゲームセンターの前まで来ると、鉄の柵が上へと上がっていった。
ブレイクは心を決めて中に入ろうと足を前へ出す。その時、マコが手を掴み、動きを止めさせられた。

「マコ、大丈夫だよ。絶対に戻るって誓っただろ?」

「うん。覚えてる、わかってる。だけど、なんだか怖くて...」

掴んでいる手が震えている。
不安が押し寄せてくるが、それを表情に出さず、ブレイクは微笑みかけた。

「じゃあ、俺が必ず戻ってこれるように祈っててくれ。それだけでも俺の希望に繋がる。な?」

「...わかった」

「いい子だな」

マコは手を離し、ブレイクの背中を見つめた。
中に入り切りそうになったところで彼を呼び、拳を胸に当てて「絶対だよ」と言った。
そして...


ガシャン!!



中へと入った。