迷宮のショッピングモール

マコはそんな様子を見て、少しだけ不安を感じた。白い板に何が書かれているか見ようとしたが、ギリギリマコの身長では見えなかった。ため息を吐き、ブレイクに聞くことにした。

「ブレイク。そこには何が書かれてるの？」

「ｯ...」

「ねぇ？」

訪ねるが、何も答えてはくれない。ただただ、無言で白い板を見つめているだけ。「マコ」と名前を呼ばれたかと思うと、いきなり肩を掴まれた。

「マコは、ここで待ってろ」

突然言われたのはこの言葉。
待っているなんて当然嫌だ。そう言おうといたが、ブレイクの真剣な眼差しに口が出せなくなった。でも、その意味だけでも知りたかった。

「何でいきなりそう言うの？どういう意味なの？あの白い板には何が書いてあったの？」

複数の質問に、息をのむブレイク。諦めたかのように、マコを見る。

「あの板には、先に進みたければ、ここの動き出す人形をすべて殺せと書いてあった。マコには衝撃が高い。怪我もするかもしれない。だから、ここで待ってて欲しい」

「そんな...そんなの、ブレイクも危険だよ!?」

「でも、やらなきゃいけない。そうだろ？」

「ｯ...。絶対ブレイクがここに戻るって誓うなら、待ってる」

本当なら私も一緒に行きたい。だけど、そんなのは足手纏いにすぎない。だったらブレイクだけの方が良い。

ブレイクは胸に手を当てて「絶対に戻る」と言った。その行動にマコも頷いた。