迷宮のショッピングモール

「...そういえば、エレベーターやエスカレーターでは下に下りられないのかな？」

マコは疑問に思ったことを問う。
ブレイクは「んー」と声を漏らし、天井を見つめた。

「俺もそう思った。けどやっぱりダメだった。エレベーターはボタン押しても動かないし、エスカレーターは見えない壁があって進めないし」

「見えない壁？」

「おう。行ってみるか？」

ちょっと気になる。
手を引かれながら、エスカレーターの場所へ行った。

しばらく歩いた場所にそれはあった。
1度普通に下りてみようと進むと、靴のつま先がｺﾝｯと音を立てた。

本当だ。見えない壁が確かにここにある。

手で触れてみると、見えないが本物の壁が存在した。

「だろ？」

「うん。でも、どうしよう」

どうやって下に下りよう。エレベーターもエスカレーターもダメだった。あと、何かないかな？

考えていると、後ろから「あ！」とブレイクが声を出した。素早く振り返り彼を見た。

「"階段"！」

「！」

そうだ階段！
こんな時...の為なのかな？でもそこからなら下に下りれる。
確か階段はエレベーターの横にあった。