迷宮のショッピングモール

「ネックレス!」

急いでネックレスが落ちている場所へ戻り、拾った。
もう一度、扉の方向へと体を向けると、そこにはこちらに刃を向けているハサミがいた。
そして、それはこっちに飛んできた。

「ぁ...」

私、死ぬのかな?

目をギュッと瞑り、ハサミが来るのを待った。




__カキンッ!




「!」

金属が何かにぶつかる音が響いた。
目を開けると、目の前には男性が背中を向けて立っていた。
男性の手には、ハサミが握られていた。