迷宮のショッピングモール

ドンドンッ!!

「出して!!誰かー!!」

扉を強く叩き、助けを呼んだ。
だけど誰か来る様子はなかった。

嘘。
嘘嘘嘘ッ!!

「誰かー!!」

叫んだ瞬間、顔の真横に何かが勢いよく通過した。そして、それは扉に突き刺さった。
恐る恐るそれを見た。

「ハサ...ミ?」

床屋の人達が使っているハサミがあった。
後ろを見ると、複数のハサミがマコの方へと刃を向けて飛んでいた。

これは、一体。