昼休みに私達は屋上へと向かう。

青空広がる春の空はとても青が鮮やかだった。

私たちは日陰になっているところに行き、お弁当を食べる事にした。

両親が夜勤でいないため、朝自分で作ったお弁当を持ってきて食べている。

作り続けているため、料理の腕は上がってきているはずだ。

「藍のお弁当っていっつも美味しそうだよね!ほんと!」

「毎日作ってるからね。昔はもっと下手っぴで人に見せるの嫌だったんだよね」

「そう?いつ見ても美味しそうだけどなぁ」

衣緒はそういって箸を探していた。

「箸、ないの?」

「うん、ないみたい。バッグの中に入ってるかもしれないから教室に行ってくるね」

そういって衣緒は教室に向かって走っていった。一人ぽつんとお弁当を食べていると、やはり寂しい。

空を見ると飛行機雲が二本伸びていた。まっすぐ白い線を頭上に引いていた。


すると、丸い形をしたものが上から落ちてきた。