「お前、いい加減にしろよ。」

普段のハスキーボイスではなく低音の声に胸がキュンとなる。

海南斗は目を見開き、顔面蒼白になっている。

「か、帰ります!」

海南斗は引きつったように微笑み教室を去った。

「……。」

先生がこっちに来る。

「華蓮…あいつに何もされてないか?」

1日ぶりなのに、久々に先生の優しさに触れた気がする。

「……はい。」

実を言うと海南斗に…キスされたりしたけど……

先生が私の鎖骨あたりに顔をうずめる。

「その割には、男の匂いがするけど?」

げっ!?ば、れてる?

「その、海南斗に…キスされました。」

言葉にするのもなんか恥ずかしくて俯きながら言った。

「んじゃ、消毒しなきゃだね。」

ちゅっ♡

そう言って先生は私に甘いキスをした。

「華蓮、好きだ。」