ニコリっと笑う海南斗。

「何でいるの!?帰ってないの?」

嫌だ。何でいるの?

「なんでいるの?とか酷いなぁ、華蓮ちゃん」

いやいや、おかしいでしょ。

「じゃ。帰ってよ。」

口調が少し荒くなってしまった。

「やだ。」

そう言って海南斗は私の手を強く引いて、私の部屋へ行った。

ドンっ

「華蓮ちゃん、好きだ。」

か、壁ドン!?
顔近いしっ……!

ずっと見つめてくるから、目を逸らす。


「海南斗……んっ!」

海南斗がキスをしてくる。
私が先生の事を好きって知ってるくせに…

「華蓮ちゃん、僕のこと嫌い?」

まだキスをやめない。

「み…なと!…んぁっ……やめっ…て。」

離れようと海南斗の胸を叩くが離してくれない。

「やだね。……」

海南斗の舌が私の唇の隙間から侵入してくる。

「っ!……んっ、…んぁ。」

後ろは壁なので逃げられない。
しかも、明日学校だよ!?

「こんな事しても華蓮ちゃんの心は奪えないよね……。」

私のことそんなに想ってたなんて。
なんか、酷いこと言ったりしてごめん。

「……。」

「夜も遅いから帰るね。バイバイ、華蓮ちゃん。」

時計に目をやると

「え!?」

もう23:18だよ!!!

「ば、バイバイ…海南斗。」

はやくご飯食べて寝なきゃ。
そして、袖で唇を拭う。