え?

「どういうこと?」

「華蓮ちゃんの家に横山先生が入っていくのを見たんだよね」

……な、なんで

「……」

「それに、あの人。実は男なんでしょ?」

……鋭い。なんでしってるの?

「気をつけた方がいいよ。危ないから」

いやいや、あなたも男でしょ?w

「なんで危ないって決めつけるの?
海南斗があの人の何を知ってるの?」

ぎゅっ

「何かあったら言って、僕が君を守るから」

海南斗……。
そう言えばそうだ。
私、横山先生の何も知らない。
過去のことも。

「分かった。」

♪プルルるる♪

「はい。黒沢ですが……」

「あ、華蓮?俺だよ俺。横山碧。」

なんか、オレオレ詐欺みたいw

「先生!?」

先生からいきなりの電話に少しびっくりする。

「今から出てこれない?話したい事があって。」

今から!?親がいいって言うかな……

「華蓮ちゃん。行くの?」

海南斗が心配そうに見てくる。

「……親にきいてみる。おかーさん!今からちょっと行ってくる!」

「はーい。おそーならんごとね!」

まさかのOK……いま21:00だよ!?
夜に女の子が外出とか……いいんかいw

「華蓮ちゃん。気を付けてね、僕も帰るね。ばいばい。」

すぐにコートを羽織り玄関を出る。
待ち合わせ場所は近所の公園。

つくと、そこには既に先生が居た。

「ごめん。夜に呼び出して。話したいことがあって。」