大学の冬休みも終盤

私は春江先輩に一緒に鍋をしないかと誘われ、冬の夜道をしばらく歩き、先輩が1人暮らしをしているアパートへと行った

不用心にも鍵がかけられていないドアを開けると、先輩と一緒に鍋の良い香りが私を迎えてくれた

「いらっしゃ〜い美香ちゃん。寒かったでしょ?早くコタツの中入って!」

「どうしたんですか?先輩。急に鍋なんて」

「えへへ、なんとなく鍋したい気分だったの。でも1人でするのも寂しいし、ね。美香ちゃん暇でしょ!」

「はいはい、どうせ彼氏もいない独り身ですよ。先輩も早く良い人見つけなきゃですよ〜。女性の賞味期限なんてあっという間ですから。」

私がそう言うと先輩は頬を赤く染めながらニヤリと笑って見せた。

なるほど、それで呼ばれたのか。

そう思いながら私はコタツの中に入った