でも、わかってたなら相当傷つけたはずだ。
「本当にごめん。俺の勝手な事情に付き合わせて……。いくらでも殴っていいから」
殴られるくらいの痛み、成美の心の痛みと比べたら全然比べものにならない。
だけど、こんなことしか言えなくて。
「じゃあ……遠慮なく」
その言葉に思わず目を瞑る。
バコッ。
「……うっ」
腹を思い切り拳で殴られた。
「マジでやるんかよ……」
いくらでも殴られてもいいとは思ってた。
だけど内心殴られないだろうとも思ってた。
まさかこんな思い切り殴られるとは。
「いってー……」
「ごめんごめん。これで終わり!……だからもう、帰ってくれるかな?」
悲しい、笑顔。
無理やり笑ってるのが痛いほど分かる。
