いい加減、気づけよ。





部屋には俺と純平が残る。



ビールに手を伸ばそうとしたら横から視線を感じた。


「なんだよ。純平」


「お前、れみちゃんのこと好きだろ」



純平を見るとニヤリと嫌な笑顔を浮かべてる。



「なんでそう思うんだよ...」


「だって陸が女の子をこんな自由に部屋に入れるなんてないだろ。それにれみちゃんを見てる目で分かるんだよ」



こいつはなんでこんなに鋭いのか。


いや、俺が分かりやすいだけなのか?



でも、俺が分かりやすかったらとっくにれみは俺の気持ちに気づいてるはずだよな。

じゃあやっぱり純平の勘が鋭いのか...。



って、どっちでもいいんだけどさ。




「まぁ、当たってるけど」



純平には隠せねぇし、隠す必要もない。



「やっぱなー!れみちゃん可愛いもんなー」


ソファーに寄りかかる純平。

こいつの、何も意識せずに女を可愛いと言えるところはある意味尊敬だ。


こういうところが純平のモテるところなんだろう。