いい加減、気づけよ。





「なんかさぁ、去年はわたし彼氏と過ごしてたじゃん?」



「あーそうだな」


毎年れみにこの時期に彼氏がいないことないし。

今年は珍しい。



そして、大晦日をれみと過ごせることが嬉しい。


今まで一緒に過ごしたことなかったし。



「今までの大晦日より今年の大晦日が1番楽しいなぁ」



「...えっ?」



なんっだそれ...。

つい、顔に熱が集まる。


「わっ!わたし何言ってんだろ。恥ずかし〜っ。もう忘れてっ!!」



両手で顔を隠してるけど、赤い顔がチラッと見える。

なにその可愛い反応。



スルッとれみの頬に手が伸びた時、



『 3.2.1HAPPY NEW YEAR!!』


テレビからそんな声が聞こえて、俺は我に返り手を引っ込める。


やべぇ.....。

今確実にキスするとこだった...。


「陸...?」


大きな瞳をパチパチと瞬きするれみ。



「...年越したな」


話題を逸らす俺。



去年より少しでも今年はれみの中の俺の存在が大きくなればいいなと思って、まだキョトンとしてるれみを見つめた。