里穂から教えてもらいたい…って思ったけど、知りたくない自分もいて、
結局、里穂には陸の好きな人を聞かなかった。
廊下で陸を見かけた。
いつもなら走って陸に飛びつくんだけど、それが出来ない。
わたしは気付かないふりをした。
そのとき、
「柊さん、今ちょっといいかな?」
後ろから声をかけられた。
振り返ると見たことある顔。
多分、隣のクラスの男の子。
何の用だろう?
「なに??」
首をコテンと傾げてその男の子を見る。
「ちょっと、ここじゃあれだから……こっち来てくれる?」
わたしはコクリと頷いて、その男の子について行く。
連れてこられたのは、裏庭だった。
ここはあまり人通りがない。
なんとなく、これからなにを言われるか予想出来た。
「あの、俺、ずっと柊さんのことが好きだったんだ。だから…俺と付き合ってほしい」
予想は的中した。
やっぱり…という感じ。
だけど、男の子は顔を真っ赤にして、一生懸命わたしに告白してくれてる。
