陸にも中谷先輩と別れたことを伝えた。
理由を聞かれたけど、適当に誤魔化した。
だって、陸を好きだからなんて、言えないから。
それから2ヶ月が経った頃、陸に好きな人がいるっていう噂が学校で流れた。
陸はモテるから、みんなショックを受けていた。
もちろん、わたしも例外ではない。
「陸、好きな人いたんだ…」
どんな、人だろう?
前に陸が綺麗って言ってた女優さんに似た人なのかな?
それだったら、わたしは完全に負けだ。
「何落ち込んでんの?」
里穂が机に頬杖をつきながらわたしに声をかけた。
「陸、好きな人いるんだなぁって」
あぁ、声に出すだけでも悲しい。
涙が出そうだ。
「らしいね。まぁ、わたしは知ってるけど」
「ええっ?里穂知ってるの?!」
なんで里穂が知ってて幼なじみのわたしが知らないんだ!
「そんなの見てればすぐわかるわ〜」
呆れたように里穂に見られて、わたしはよくわからなくて首を傾げる。
里穂が知ってるってことはこの学校の人なんだな…。
陸の好きな人。
