「れみ、そんな余裕そうにしてたらいつか陸くん他の子にとられるよー?」
「ええっ?」
目をパチパチさせて里穂を見る。
「なにその顔…。当たり前じゃん。れみ陸くんの彼女じゃないし」
「そ、っか……。そうだよね…」
わたしはそのときやっと気づいた。
学校の行き帰りも一緒で、幼なじみで、部屋にノックなんてしなくても勝手に入れちゃう、誰よりも陸と近い存在だと思ってた。
ずっと、陸とは時が来れば、いつかは、結ばれる運命だと勝手に思っていたんだ。
だから、他の女の子が陸に告白したって余裕だった。
でも、そうじゃない。
わたしはただの幼なじみで、陸の彼女ではない。
陸が彼女を作れば、陸の1番はその彼女になる。
そんな事実に、今更気づいてしまった。
