いい加減、気づけよ。







「3年の中谷(ナカタニ)先輩!陸、知ってる?」



3年の中谷先輩…。

確か、バスケ部だったような。



「なんとなく」



「昨日ね、告白されて、優しそうだしいいなぁって思って……」



やめろ。

それ以上、聞きたくねぇよ。


なのにれみはペラペラといつも以上に中谷先輩の話をする。



今度の土曜日水族館デートなんだーとか、
何着て行ったらいいかなーとか、


そんなことを横でニコニコと話してるれみ。


俺の気持ちに全く気付きもしない。




俺は黙ってスタスタ歩く。