「昨日!B組の百合香ちゃん!」



「あーー…」



そうだ。

昨日の昼休みも呼び出されたんだよな…。



確か百合香とかそんな名前だった気がする。


れみのことが好きだから勿論すぐに断った。




「断ったの?」


「うん。断ったよ」



そう言うとふぅ〜っと息を吐いて、安堵した表情のれみ。



なんだその表情…。

れみは俺が誰かと付き合ってほしくないと思ってるってことか?



思わずニヤケそうになるのを必死に堪えた。



その日の帰り道の俺は、なんだかとても嬉しくて、テンションが高かったと思う。