彼とは、合コンで知り合った。
合コンだし、そんなに期待してなかったけど、真面目で、仕事熱心な彼に惹かれ、付き合い始めた。
「好きな人が…出来たんだ」
わたしの目を一切見ないでそう告げる彼。
なにそれ……。
そんなのってひどいよ。
「やだよっ…別れたく、ないよ…」
今にも涙が零れそうになってる瞳で、彼の手を掴む。
こうしたら、彼は思いとどまってくれるかなって。
ちょっと狙いながら。
なのに、
「ごめん。もう、無理なんだ」
そんなわたしにビクともせず、申し訳なさそうに眉を八の字にする彼を見て、
わたしはもうだめだと悟った。
