いい加減、気づけよ。






部屋に着くと、れみは鞄をその場に置いて、ベッドに倒れ込んだ。



「ただいま〜〜っ」


なんて言いながらうつ伏せ状態。


「お前の家じゃねぇだろ」



あーもう靴脱ぎっぱなしだし…と靴を揃えて寝ているれみに近づく。


こんなの相手がれみじゃなかったら俺は多分キレてるだろう。


いや、キレはしないな。

あんまりよくは思わないくらいか。



でもこんなに頻繁にれみに会えるのは珍しくて、やっぱり嬉しいと思ってしまう。



ベッドの端に腰掛ける。



「ん〜…眠たい…」



このまんま寝る気かこいつ…。

まぁ、いいけどさ…。



「あぁ〜でもお風呂入らなきゃだ〜…んん〜あ〜〜…」



かなり迷ってる様子。


気持ちはわかるけどな。

俺も飲んで帰ってきたときはなにもせずそのまま寝てしまいたいって思うし。