「私、実は...、病気なの。おっきい手術しなきゃ、治らない病気。...私ね、小さい頃から、何回か入院してて、ずっと、『早く退院できますように、早く良くなりますように』って神様にお願いしてた。」


「叶ってないじゃないか。」


「でもね、お願いすると、辛い治療もなんとか頑張れた。神様が応援してくれてるって気がして。だから、神様はいるって信じてるんだ。」


神沢くんと逆だね。


そう言いながら笑う光を僕は愛おしく感じた。