「で、真白何隠してるの?
私にも言えないこと?」




「あのね、朝野先生、
あの男の子だったの。」

「あの幼馴染で、
結婚の約束したっていう男の子?」


咲はあの男の子の話を知っている。


「そう。
それで付き合う事になったの。」

「えぇ〜!想い続けて良かったねぇ!!

だから今日の朝、
朝野先生から恥ずかしくて
逃げたの?」

「うん…。
でも付き合ってる事職場には内緒なの。
お願い、黙ってて!」

「それは大丈夫だけど、
何で真白のロッカーに
朝野先生と別れろって
紙入ってたんだろ?」

「分からない…。
でもナツくんには
言わないつもり。」

「そっか。
私はいつでも真白の味方だからね。」

「ありがと咲〜!大好き!」

「はいはい。」


2人はお酒を飲みながら
仕事と恋愛について語った。


「運命ってあるんだね。」

って咲がケラケラ笑いながら
言っていた。


気付けば23時。


「もうこんな時間!?
そろそろお開きだね。」

「そうだね。また明日も仕事だしね。」


咲とは駅でお別れだ。


「また明日ね〜!」


電車に乗り、スマホを確認する。
メール1件。

『今週末また迎えに行くよ。』

夏樹だ。
今日は水曜日。
早く週末にならないかなぁ。