僕は、毎夜毎夜、同じ夢を見ていた。 その夢を見るたびに、真夜中に目を覚ました。 夢の中とはいっても、君に会えたという幸福感。 そして、忘れることのできない、君のあの日の言葉。 記憶の箱の奥底で疼く、古い傷痕をえぐられるような思いで、夢から目覚めた。 あの時、僕の目から零れたのは、涙だった。