ビリビリと、両手が痺れる。

それでも。

「黙れ鉄屑」

十文字は鉄球を脇に投げ捨てた。

ズゥン、と地響き。

「性能だけで語るんじゃねぇ。てめぇら鉄屑はそうかもしれねぇが」

更に硬く硬く拳を握り締める十文字。

「俺達『人間』は、数字だけで割り切れない感情があるんだよ!」

「…そんな剥き出しの感情があるから、貴様らはミスクリエーションなのだ。脳味噌などこそぎ出して、人工頭脳に改造してしまえば問題は解決する」

トントンと、自らの頭を人差し指で叩く参謀。

「どうせ機能停止したついでだ。高槻 真琴も『造り替えて』やればどうだ?」

「きっさまぁぁあぁあぁぁあぁ!」