「高槻」

真琴の手を握り締める本城。

「お前は人間だ。そうあろうとする限り、どんな体になろうとも、お前は人間だ。胸を張れ」

「…本城…」

目を細める真琴。

「君に看取られるのなら…この人生も…悪くはなかった…」

本城に握り締められたその手を握り返す事なく。












…高槻 真琴の生命維持機能は、活動を停止した…。