『パートナー』ではなく、『同格の戦士』でいたかったのだ。

そうでないと…そうでないと…。

(私は君を愛してしまうじゃないか…本城)

目の前で鎖鉄球を受け止める逞しい白銀の背中を見上げながら、真琴は心の中で呟いた。

嘗ての恋人を、人体実験で殺してしまったのだ。

本城を、人体実験で自らMHに改造してしまったのだ。

そんな自分が、また人を愛する資格などある筈ないではないか。

だから必死に言い聞かせていたのだ。

自分は女である前に戦士だと。

女扱いなどしてくれるなと。

しかし、こうして窮地に立たされた時、必ず助けてくれるのは本城だった。

「大丈夫か、高槻」

振り向く本城。

「……」

真琴は本城の前で変身を解き。

「ぐ…は…!」

喀血した。