「いつまであのミスクリエーションどもを野放しにしておくつもりだ?奴らの中には、極東支部の支部長だった高槻 真琴もいるという話じゃないか」

参謀はゴツゴツと、鉄の拳で円卓の端を叩きながら言う。

円卓が、削れていく。

「俺も参謀と同意見だな」

絶縁鎧を纏っているのは、機関トルコ支部長の『師団長』。

「いつまでも低スペックの改造人間を送り込んでみた所で、奴らが廃棄できないのはもう目に見えているのではないか?」

「…まぁそう言うなよ、師団長」

改造強化を繰り返し、減量を繰り返し行った為に顔の肉は削がれ、骸骨が剥き出しとなってしまった不気味な痩身の男。

機関イタリア支部長の『少佐』だ。

「将軍も考えあっての事。外野が口出しするのも無粋というものだろう」