彼らの人体実験は、薬物投与や臓器移植程度のレベルではなくなった。

それは既存の補装具より遥かに人体に近く、義眼、臓器、体液に至るまで、まるで人間をその手で創造しているかのようだった。

神を冒涜するかのような、人体創造。

やがて機関はそれだけに飽き足らず、人体に動植物の機能を移植した改造人間…言うなれば『怪人』を次々と生み出していく。

MHもその1つだ。

死に至ると、その肉体が自動的に消失するように特殊な措置が施されているのも、その狂気の実験を世間に知られないようにする為だ。