地味な私が恋したヒト



「あの子ちょっとクセのありそうな子よねぇ……。でもゆら、負けてたらダメよ!今日は無理だったかもしれないけど、まだまだアピールするチャンスはあると思うし!」


舞香が励ましてくれたおかげで、何か元気出たかも。


告白するのはやっぱりまだできないけど、桜井くんに少しでも近づけるように頑張ろう。


「舞香、ありがとう。私、頑張るね」


「あたしはゆらの味方だからね!ファイト!」


桜井くんは私のことが今は嫌いなんだと思う。


だけど、少しでもいいから私のこと好きって思ってもらえるように私、頑張るから……。


そう決意した、体育祭だった。