絶対桜井くんに聞こえちゃったよ……。
「み、見つめ合ってなんかないよ……っ」
そう言うと、私は桜井くんから目を逸らして、桜井くんの横を通り越して行った。
通るとき……もう一度桜井くんの方をチラッと見たけど、そのときの桜井くんの目はすごく冷たかった。
私、相当桜井くんに嫌われてるんだな……。
そう思うとやっぱり悲しくなった。
「え、そうなの!?でもさ、それってゆらは悪くないでしょ」
それから朝のSHRが始まるまでの時間に舞香に昨日のことを話した。
「悪いのは、私だよ。だから謝りたいけど、勇気がなくて」
桜井くんはあのとき、私のこと心配してくれてたんだもん。
それなのに私ったら。
恥ずかしくてあんな態度とっちゃうなんて。
「だーかーら、ゆらは悪くないの!だから桜井なんてほっときなよ」
もう、舞香ったら!
せっかく私が桜井くんに謝ろうって思ってたのに決心鈍るじゃんか……。

