地味な私が恋したヒト



そう思って、私は早足で下駄箱まで向かった。


でも……。


「ねーえ、和真。今日和真の家行ってもいーい?」


下駄箱まで来たときにふいに聞こえてきた声。


その子はそう言うと、桜井くんの腕に自分の腕を絡めて、上目遣いで桜井くんを見つめている。


桜井くん、なんて言うんだろう。


断る、よね?


だって、私は彼女だよね……?


不安になって桜井くんのことをじっと見てたら、桜井くんと目が合ってしまった。