地味な私が恋したヒト



「それにな、さっきの……嫉妬だろ?」


えっ、嫉妬……?


私が……?


「ち、違うよ……」


でも冷静になって考えてみると、嫉妬以外の何者でもなくて。


「違わねーから」


当然だけど、そうやって言ってくる桜井くん。


「ごめんなさい……うざい、よね?」


抱きしめ合ったままだから、お互いの声が近くで聞こえて余計ドキドキしちゃう。


「うざくねーよ。むしろ、嬉しい」