地味な私が恋したヒト



何でこうもサラッと女の子の喜ぶことを言えちゃうんだろう。


それは、桜井くんが女の子の扱いに慣れてるからだよね……。


わかってるけど、心が苦しい。


「早坂?」


私が暗い顔をしてたからか、桜井くんは心配そうに私の顔を覗き込んできた。


うぅ、近いよ……。


「……何でもないよっ」


桜井くんとの距離が近くて、ドキドキが止まらない。