こんなことして、自分にはなんのメリットもないのに。 それから、しばらくベンチに座ってぼーっとする。 今ごろ、2人は観覧車に乗ってるのかな。 それとも、まだ列に並んでるのかな? そんなときだった。 いきなり後ろから誰かに肩を叩かれた。 「ねぇキミ、ひとり?」 振り向くと、そこには知らない男の人がいた。 「えっと……」 私は桜井くん以外の男の人に慣れてなくて、どうすればいいのかわからない。 「泣きそうな顔してっけど何かあったのー?」 そんな私にかまわず、話しかけてくる。