地味な私が恋したヒト



「待ってよ、和真!友達と連絡つくまで一緒に回ろうよ。あたしと和真とゆらのちゃんで」


でも、サクラさんは桜井くんにとんでもないことを言い出した。


一緒に回るって、そんなの嫌だ……。


だって、今日は桜井くんとのデートのわけで。


学校の帰りにどこかへ寄ることは何回かあったけど、休日にしっかりとデートをしたのは今日が初めてなのに。


それをサクラさんに邪魔されるなんて……。


邪魔なんて言い方は間違ってるかもしれないし、今までの私だったらこんなこときっと思わないだろう。


でも、もう私は前までの私とは違う。


桜井くんのことが、誰よりも、サクラさんよりも好きなんだもん。


「はぁ?何言ってんだよ。今日は早坂とデートしてんだけど」


桜井くんは嫌そうに言う。


よかった……。


桜井くんも3人で回るの嫌だって思ってくれたんだ……。