僕様は素直になれない。

「毎度思うけど、結崎のお弁当美味しそうだよね。」



そう言ってきたのは実里の友達の坂本だ。


くれくれと言わんばかりに目をキラキラさせてる。



「いるか?」


「マジで?ハンバーグ頂戴。」


「ハンバーグはダメ、僕の。」



そういうと坂本は困った顔をする。


ハンバーグという名のお弁当の花形を誰があげるもんか。