僕様は素直になれない。

「50円多いんだけど…」


「パシリ代。」


「本当に!?これ位貰えるなら私ずっと風吹のパシリでいいや…!」


「ドMかよこいつ…」


「違うけど!ノーマルだよノーマル!」



ずっと、という言葉に僕は少し心が舞い上がった。


幼馴染…という立場でも実里の近くにいれるんだと思ったから。


そんな光景を、康介はニヤニヤしながら見てくる。


僕は康介に少しイラつきながらお弁当箱を開けた。