僕様は素直になれない。

「実里は料理出来ないから丁度良いじゃん!」


「丁度いいって何が?」


「もし結婚したら結崎が料理作ってさ。」


「は!?」



僕は結婚という言葉を聞いて驚いた。


そんなこと言ったら…



「私達が結婚?ないないない!」



全力否定される。


この度に僕は落ち込んでるのに。



「ありえねぇ。」



僕はまた心にもない言葉を吐き出す。


実里の言葉で心が浮き沈みする僕は、完全に恋の病に冒され切っている。