涙の後は。

春がきた。
私たちが嫌う季節がきた。

私の名前は広瀬希(ひろせ のぞみ)
今日から高校生だ。

「のーぞみっ!!おはよ〜♡」

この子が飯島晴菜(いいじま はな)
私の幼馴染みだ。ちなみに晴菜は天然だ。

私たちは春が嫌いだ。新学期も入学式も。

晴「あーあ、、今日が来ちゃったね〜。」

希「ん。そだね。」

晴「でた。低血圧!
朝はすこぶる不機嫌だもんね〜」

希「早起きとかまじ勘弁。。」

晴「その割には寝るの早いよね。だからこんなに肌がつるつるなのか。」

くだらない会話をしているともう高校だ。

ヒソヒソ、、

女「誰あの子たち!?ちょー美少女!」

男「やべー。可愛いすぎる。」

希「どうせ。顔で決めつけるヤツらなんだろ。うっざ。」

晴「希、そんなこと言っちゃだめだよ。
しょうがないしさ。。」

私たちが春が嫌いな理由は私たちが生まれた時にさかのぼる。

私たちは家が隣同士だった。つまり、ちょー幼馴染み。

私のサバサバしたこの性格と、晴菜の天然。何故か仲がいい。

でも、問題はこの性格だった。

私の顔ははっきり言って可愛い。少し茶色な髪の毛に生まれつきのウェーブがかかったくせっ毛。
華奢な体に、ちっさい背。潤いがある丸い目に、真っ白の肌。ぷっくりとした唇。

天然で、可愛いイメージをもたれてもしょうがない顔だ、、

一方、晴菜は、背が高くて、スタイル抜群の二重ぱっちりのかっこいい目元に少し焼けてるような肌(生まれつき)

サバサバして、かっこいいイメージをもたせる。

が、、私たちの性格は全然違った。
むしろ逆。

入学式ではその顔で性格を決められてしまう。



晴「希!!同じクラスだね〜。やったね!」

希「1年3組だね。入学式始まっちゃうよ。行こ。」

おえらいさんの長い話があり、眠くなっていたころ、やっと入学式が終わった。

晴「クラスの人いい人たちだといいね〜。」

希「うん」

ガラガラ、、

女「めっちゃ可愛い人たちだ!!」

男「しゃー!ラッキー!」

晴「クラス賑やかだね〜。よかった!(気づいてない)」

希「私たちのせいだね。ボソッ」

晴「あー!席が希と近い!やった〜。」

希「近いっていうか晴菜が前で私が後ろじゃん。」

晴「うんうん!!隣の人誰だろー?」