な、なにそれっ!!?
どんだけ悩んだと思ってんのよ!!
「誰がお前なんか好きになるかボケッ」
「はぁ?なんやねん!!」
ムカつくけど安心できる。
いつも通りの章吾だ。
「早よ行ってこい!!頑張れよ」
そう行って、後ろを向いて行ってしまう章吾。
「章吾っ!!」
ーー今、ちゃんと言っておかなくちゃ。
「ありがとう章吾!!あんたは最高の友達やっ!!」
章吾は一瞬ピタッと止まってこっちを振り向かずに
「早よ行けアホ」
と、だけ言って行ってしまった。
ありがとう章吾。
大好きやで。
クルッと振り返り、先輩のもとへ急いだ。


