「な、何?そんな恐い顔して!!」 「凪、あんた。今自分がどんな顔してるかわかる?」 顔? 何失礼な!! こんなに笑ってるのに!! 一番近くのトイレに連れていかれた。 「よう見な。あんたの顔」 グイッと鏡の前に顔を押しやられた。 「………っ」 驚いた。 こんなブサイクな顔してたなんて。 今にも泣きそうな顔に無理やりな引きつり笑顔。 全然笑えてない。 「あれ~…おかしいな。笑っとるはずやのに…」 鏡に映る顔は全然笑ってないや。