気付いたのは先輩ではなく、女の人の方。 何で、よりによってあたしの顔しってんのさ!! チラッと2人を見ると、先輩とばっちし目が合ってしまった。 ぅあちゃー……。 どうも、と頭を下げる。 「え~っと…。確か誰かの妹やったよね!?えっとぉ…」 何でそこまで知ってるんですか!? もう早くこの場から居なくなりたい~……。 「あ、あたし…!!」 「佑の妹。佑と居るときにたまたま俺もおっただけ。なぁ、え~っと…凪ちゃん」 少しバカにしたように笑いながら言う凛先輩。 心臓がドクンッと大きく動いた。