ギィと音と共に、少し肌寒い風と日差しがあたし達を包んだ。
「お…兄ちゃん?何で鍵持ってるんですか…?」
「あぁ。作った」
作ったって……。
この人敵にさせたら、ものすごい恐いんですけど…。
お兄ちゃんのおかげ…で、初めて入る屋上は
思っていたよりきれいだった。
もっとコケだらけで葉っぱとかゴミだらけかと思っていたのに。
これなら座れそうだ。
「んで?何があったんや?」
お兄ちゃんは、さっき買ってきたパンを袋から取り出すと、1つをあたしに渡してきた。
「え?」
「早よ話せ」
やっぱ今日のお兄ちゃんは優しい……。


